今回は、たなべ内科クリニックの内視鏡室について説明したいと思います。内視鏡の機械や映像モニターも電気で動くために電源コードが必要で、また撮影した内視鏡画像の情報をモニターや電子カルテに送るためには、データー送信用のコードが必要となります。そのために一般的な内視鏡室の床には、電源コードやデーター送信用のケーブルが何本もあるものなのですが、たなべ内科クリニックの床にはケーブル類が全くありません。当クリニックでは、内視鏡室の設計をする段階で、電源ケーブルは直接天井から内視鏡の光源システムに降ろし、また内視鏡の画像データーも天井から降ろしたケーブルを通じて、壁面のモニターや診察室の電子カルテに送れるように計画しました。そのために、たなべ内科クリニックの内視鏡室の床には、全くケーブル類がないすっきりした内視鏡室となっており、ケーブル類が全く邪魔にならず、ストレッチャー(内視鏡用の移動ベッド)を内視鏡室で移動してもケーブルが絡まったりすることがありません。また、たなべ内科クリニックの内視鏡室は、内視鏡室の2面の壁に大き目の窓を設置し、エアコンの送風口と室内の排気口の位置を対角線上に配置しています。これにより室内の空気の流れを一定方向にして、内視鏡室内の換気をスムーズにすることができます。さらに内視鏡室の窓には、室内にはブラインドを設置し、室外には間隠しルーバーを配置することで、検査中も建物の外から内視鏡室内が見えたりすることもなく、窓を開けて十分な換気をすることができるようにしています。
このように、当クリニックでは、様々な工夫をすることで、十分な換気を行いながら、効率よく内視鏡検査を行う体制を整えるようにしています。