トピックス

令和6年インフルエンザワクチン予防接種実施中
トピックス · 17日 11月 2024
例年インフルエンザは11月末から12月になってから流行開始することが多いものの、今年はすでに全国的にインフルエンザの患者が増加し、厚生労働省はインフルエンザが全国的な流行期に入ったと11月8日に発表しました。インフルエンザが流行期に入る時期は、一年間を通じて流行した2023年を除くと、今年は2009年に次いで2番目に早く、今年は早期に流行感染が広まる可能性があります。インフルエンザの感染予防にワクチン接種は有効であり、たなべ内科クリニックでは現在ワクチン接種を実施中です。呉市に住民票がある呉市在住の方のうち65歳以上の高齢者は、呉市から補助があるために1000円でインフルエンザワクチンの予防接種が可能で、それ以外の方は3500円となります。インフルエンザワクチンの予防接種をご希望の方は、クリニックの診療時間内に電話での予約(0823‐71‐1001)をしてください。(さらに詳しい説明をご覧になりたい方は、「続きを読む」を押して下さい。)

血便(便に血が混じる)
トピックス · 11日 11月 2024
血便とは、便に目で見てわかるくらい血が混じっている状態で、血便があるということは食べ物の通り道である消化管のどこかから出血していることを意味しています。胃、十二指腸などの上部消化管からの出血では、黒色便という真っ黒な便になることが多いものの、上部消化管出血でも出血量が大量であれば赤色の血液が便と共に排出されることもあります。しかし、一般的に赤色の血液が便中に見られる時は、多くの場合は大腸や肛門など下部消化管の病気により出血しています。血便の診断では、血便の程度や色調、血便に随伴する症状や病状経過などにより出血の原因をある程度予想できることもありますが、正確な診断には内視鏡検査が必要になることも多いです。血便を起こす病気は多岐にわたり、虚血性大腸炎や肛門疾患などによる出血では保存的な治療で改善することも多いものの、大腸癌や潰瘍性大腸炎などの病気では、大腸内視鏡などの精密検査を行うことで的確に診断し、その病状に合わせて適切な治療を選択することが必要になります。(さらに詳し説明や画像が見たい方は、「続きを読む」を押して下さい。)

令和6年コロナワクチン定期接種実施中
トピックス · 01日 11月 2024
呉市では10月15日以降に、高齢者のコロンワクチンの定期予防接種が開始になっています。たなべ内科クリニックもでも10月中旬からコロナワクチン接種を開始し、2週間以上経過していますが、コロナワクチンを接種した方に重篤な副反応は見られておりません。たなべ内科クリニックで使用しているワクチンは、ファイザー社のコミナティ筋注シリンジです。以前のファイザー社のコロナワクチンは1瓶に6人分のワクチンが入っている製品でしたが、今回のコミナティ筋注シリンジは一人1本の注射器にワクチンが入っている製剤で、注射針を取り付けてすぐに接種できるタイプになっています。高齢者のコロナワクチンの定期予防接種の対象者は65歳以上の高齢者で、呉市に住民票がある方は市からの補助があるために、2100円の自己負担でワクチンの接種が可能です。呉市のコロナワクチンの公的補助は令和6年10月15日から令和7年1月31日までになっています。ワクチン接種をご希望の方はクリニックの診療時間内に電話予約をお願いします(0823‐71‐1001)。(詳しい説明をご覧になりたい方は、「続きを読む」を押して下さい。)

超音波検査(食道)
トピックス · 20日 10月 2024
食道はのど(喉頭)と胃をつないでいる管状臓器で、胸部では左右の肋骨が結合する胸骨の背後に食道は位置するため、胸部食道は基本的にエコーでの描出は困難です。しかし、頸部食道や腹部食道の一部はエコーで観察可能です。正常の頸部食道は甲状腺の左葉の背後に層構造を認める管腔臓器としてエコーで見えます。食道入口部に食道憩室があると、甲状腺左葉の背側の食道の横に、食道管腔から突出した内部にガスや食物残渣をを含んだ楕円形の構造物として食道入口部の食道憩室がエコーで見えることがあります。頸部食道以外に食道胃接合部付近の腹部食道も、肝臓背側に層構造を認める管腔臓器としてエコーで一部観察できます。また、非常に高度な食道裂孔ヘルニアでは、心エコーで胸腔内に脱出したヘルニア内容物が心臓の左心房を圧迫し、左心房内に突出するような像として病変が描出されることがあります。(さらに詳しい説明や画像が見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

胆嚢ポリープ
トピックス · 12日 10月 2024
胆嚢ポリープとは胆嚢の粘膜に発生した隆起物の総称で、コレステロールポリープなどの非腫瘍性ポリープと、胆嚢腺腫や胆嚢癌からなる腫瘍性ポリープに分けられます。全胆嚢ポリープの90%以上が非腫瘍性のコレステロールポリープで、コレステロールポリープは癌化することのない良性ポリープです。一方、腫瘍性ポリープには良性の胆嚢腺腫と悪性の胆嚢癌があり、胆嚢腺腫は良性ですが前癌病変で大きくなると胆嚢癌を併発する可能性があります。胆嚢ポリープは、茎が無く胆嚢壁と広い裾野でつながる広基性の形状の場合や、10mm以上の大きさがある場合は、胆嚢癌を含んでいる腫瘍性ポリープの可能性があります。一般診療では、ポリープの大きさや形状、経時的な変化を超音波検査で評価し、コレステロールポリープなどの非腫瘍性ポリープと考えられれば経過観察となります。一方で胆嚢癌の可能性が疑われる場合は、専門病院でCTやMRI、超音波内視鏡などによる精密検査が行われ、胆嚢癌の可能性が否定できなければ外科手術による治療が選択されることもあります。(さらに詳しい説明や画像が見たい方は、「続きを読む」を押して下さい。)

排便障害(便が出ない)
トピックス · 29日 9月 2024
排便障害の原因としては、小腸や大腸の内腔が狭窄し物理的に排便が困難になる器質性の排便障害と、腸管内腔の形態異常はないものの腸管の蠕動運動が低下することで生じる機能性の排便障害があります。頻度として多いのは「いわゆる便秘」である機能性の排便障害であり、便秘の場合は規則正しい生活をしてストレスを減らし、生活習慣の改善などにより症状が軽減することも多いものの、症状が強い場合には内服薬での治療が必要になります。機能性の排便障害における腸管の蠕動運動低下には、抗精神病薬などの内服薬の影響や、甲状腺機能低下症やパーキンソン病などの他疾患の影響がある事もあり、これらの要因が関与している場合は内服薬の調節や原疾患の治療が必要になります。器質性の排便障害の原因には、腸閉塞による腸管閉塞や、大腸癌などの腫瘍性病変、クローン病や虚血性大腸炎などで生じる腸管狭窄・閉塞があげられます。器質性の排便障害の場合には外科的な治療が必要になることも多く、各種検査によりその原因疾患を的確に診断し治療方針を決定することが必要になります。(さらに詳しい説明と画像が見たい方は、「続きを読む」を押して下さい。)

帯状疱疹
トピックス · 19日 9月 2024
帯状疱疹とは、水痘・帯状疱疹ウイルスにより痛みを伴う発赤調の皮疹や水泡を認める病気です。水痘(みずぼうそう)になった後に体内の神経に潜んでいたウイルスが、加齢や病気などにより免疫力が低下すると、再活性化し痛みを伴う皮疹を生じます。帯状疱疹は加齢に伴い発症率が上昇し、50歳以上の人で増加し、80歳までに3人に一人が発症すると言われています。痛みを伴う皮疹を認めると、典型的な症例では比較的診断は容易ですが、初期には皮疹が見られず痛みの症状しかないこともあり、診断に苦慮することもあります。さらに顔面や頭部に発症した帯状疱疹では、視力障害や聴力障害、めまいや顔面神経麻痺などの症状を示すことがあるため注意が必要です。また、皮疹が改善した後にも、強い痛みや感覚障害が継続することがあり、この帯状疱疹後の神経痛は高齢者になるほどリスクが上がります。帯状疱疹の治療は抗ウイルス薬による治療や、痛みに対しては鎮痛薬の内服治療が行われ、50歳以上の人では予防接種が、帯状疱疹の発症予防や発症後の神経痛のリスク軽減に有効です。(さらに詳しい説明や画像が見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

超音波検査(十二指腸)
トピックス · 09日 9月 2024
十二指腸は胃と小腸の間にある腸管で、膵臓の膵頭部周囲を回るように位置し、正常の十二指腸は胃に隣接する壁の薄い腸管としてエコーで見えます。十二指腸は壁が薄く胃から入ってすぐの十二指腸球部は腸管ガスが溜まりやすいため、エコーで観察しにくいことも多いものの、十二指腸に炎症が起こると壁肥厚した十二指腸壁がエコーで見えることもあります。アニサキスはサバやイカなどの海産物につく線状の寄生虫で、アニサキスが寄生する海産物を生食しアニサキスが胃壁に食いつくとアニサキスに対するアレルギー反応により胃は肥厚し腹痛を生じ、アレルギー反応が高度になると十二指腸の壁肥厚も認めます。また、胃から分泌された胃酸により十二指腸に粘膜損傷を起こすことで十二指腸潰瘍は発生し、十二指腸潰瘍はほとんどの場合に胃に隣接している十二指腸球部に特に十二指腸球部前壁に好発します。十二指腸潰瘍では基本的にエコーでは潰瘍自体の描出は困難ですが、肥厚した十二指腸壁と潰瘍底に貯留したガスや壊死物質を描出することで、エコーでも十二指腸潰瘍の発生を推測できることがあります。(さらに詳しい説明や画像が見たい方は、「続きを読む」を押して下さい。)

黒色便(便が黒い)
トピックス · 28日 8月 2024
黒色便とは真っ黒の色の便で、少し濃い褐色というような濃い色の便というよりはアスファルトの様に真っ黒な便で、海苔の佃煮や墨の様に真っ黒な便を指します。このような便が出た時には消化管出血の可能性があり注意が必要です。血液には鉄分が多く含まれており、胃や十二指腸などの上部消化管から出血すると、出血した血液の鉄成分が胃酸により酸化され黒色になります。一方で、肛門に近い大腸からの出血では赤~暗赤色の便が出ます。胃や十二指腸は血流が豊富な臓器で、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などによる出血では大量出血となることもあります。吐血として血を吐く症状がでると緊急事態であることは誰でも気づくものの、血液が小腸側に流れ黒色便になると大量出血をしていても気がつかずに、知らぬ間に貧血が進行して時にショック状態になることもあります。一般的に大腸からの出血に比べて胃や十二指腸からの出血は重篤なことがあり、黒色便が出た時は医療機関への早急な受診が必要で、その原因を調べるための内視鏡検査や、場合によっては内視鏡による止血治療が必要になることもあります。(さらに詳しい説明や画像が見たい方は、「続きを読む」を押して下さい。)

8月のレモンの木
トピックス · 18日 8月 2024
8月になり、お盆が過ぎても非常に暑い日が続いています。たなべ内科クリニックのシンボルツリーのレモンの木も、夏の強い日差しの中で、たくさんの葉を付けています。たなべ内科クリニックのレモンの木は、地中海が原産地のビアフランカという種類のレモンの木で、冬に暖かく夏に乾燥している地域が栽培に適していると言われています。日本では、比較的温暖な地域である瀬戸内の地域が栽培に適しているとのことであり、たなべ内科クリニックのレモンの木も、この8月の暑い日差しの中で葉をつけて、すくすくと成長しています。

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